ゆったり12輪生活。

WR250X、セロー225 1kh、ロードスターNB8C、レガシィBP5の整備、運用記録などをメインに配信します。

セロー225 チェーンテンショナー ボールベアリング化

今回はぶっ壊れたドライブチェーンテンショナーを修理するついでにアップグレードしてみました。

 

 

ドライブチェーンテンショナー

簡単に言うと、サスが伸び方向/縮み方向にストロークした際、チェーンの遊びが増えすぎて外れたり暴れたりしないようにする部品です。左上の○のが部品一式で、左下の矢印部に装着されていて、常にチェーンと接して回転/摺動しています。


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しかし、セローには残念ながら樹脂軸受けが採用されており、お世辞にもスムーズには回りません。特にリアスプロケを大径化すると負荷が増大します。


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ぼろぼろ、、、

軸受けまで溶けています。

 

修理するも、、

早速純正部品で修理しました。


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、、、しかし、1日で壊れました。

軸までチェーンで磨耗していて、テンショナが転がらなかったようです。

たまたま壊れたのに気付いた場所がナップス。そこでこんなモノを見つけます。
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軸受けがボールベアリングになったアフターパーツです。おそらく、高性能オフロードバイクはボールベアリングが採用されているのでしょう。穴径的にセローの軸にはあわなさそうですが、取り付けボルトには合いそうです。

 

装着

行程的には

・軸切断

・端面処理

・装着

、、、シンプルです。

あと、装着前に新しいテンショナのベアリングに耐水グリスを詰めました。

おまじないですね。
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軸は糸のこで切り落としました。ディスクグラインダーを使いたかったのですが、騒音を立てれない状況だったので。(娘が産まれて2週間!

 

一時間弱かかって切断。


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、、、めっちゃチェーンが食い込んでますね、、、

実は譲ってもらったときからチェーンの取り回しがおかしく、テンショナの下を通っており、ダメージを与えていたようです。

 

断面を出来るだけボルト穴と垂直になるようにヤスリで仕上げます。

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Before


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After

 

正直、ディスクグラインダー使えば5分の作業です。クリアランスが無いからリアアームは外すと思いますが。

切断できたら、ねじ穴をタップで修正して、ワッシャーを噛ませてイイ感じの長さの六角穴付きボルトで留めて完了です。


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ねじ穴が怪しかったので、セルフロックナットを追加、たっぷりロックタイトを塗布しています。

 

効果

きれいに回るだけで大満足だったのですが、めちゃくちゃ軽くホイールが回るようになりました。

これ、相当のロス低減になると思います。

駆動ロスというのはどんな乗り物でもバカにできない、というのが実感できました。

エンジンのパワー上げるのはお金がかかりますが、駆動系でロスしては意味がありません。

チェーン、スプロケ、ホイールベアリング、潤滑、、、これらのメンテをきっちりやるほうが、リスクなく気持ち良くなれると想います!

 

ただ、手放しでオススメできる訳ではありません。耐久性は未知数ですし、フレームに手を入れることになります。デメリットを検討する必要がありますね。

 

まとめ

セロー225のドライブチェーンテンショナをボールベアリングに変えるとロスが大幅軽減しました。さらに交換も楽になって、お安くなりました。一石三鳥!

以上です。