ゆったり12輪生活。

WR250X、セロー225 1kh、ロードスターNB8C、レガシィBP5の整備、運用記録などをメインに配信します。

【ついにレーサー】KTM 125EXC SIXDAYS MY2015購入&初期レビュー

ついに、というかやっぱりレーサーを購入しました!

世界最高級原付2種マシンのKTM 125EXC SIXDAYS 2015年式です!

経緯とか、超初心者目線のレビューをしたいと思います。f:id:shiromirage:20181208210757j:image

 

なお、この記事は「バイク Advent Calendar 2018 - Adventar」12日目の記事として書いています。(更新頻度少ないけどイベント参加したいマン)

adventar.org

 

 

レーサーに心奪われるまで

実はWEX-G Autumnの際、全力で楽しむ為にも目玉イベントの試乗会に参加するつもりでいました。気になっていたのはBetaのX-trainer。


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名前の通り、クロスカントリー用レーサーの入門マシンとして企画されたマシンだそうです。ものすごく軽くてコンパクトな車体、2st250のトルク感溢れるセル付きエンジンにお手頃な価格。HEDにも大人気の一台です。、、、が、試乗を探しにブースに行ったところ、残念ながら在庫なし。代わりにビビりながらハイエンド機のRR2T125と250に試乗したところ、めちゃくちゃ乗りやすかったんです。特に125。

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めちゃくちゃ軽い上に低速トルクは十分、回せばものすごいパワフルだし、なんと言っても足が感動的なまでに良感触。WR250Xじゃ、ゴツゴツして開けれない下りが空を飛んでるかのようにスムーズ。

数値的にはめちゃくちゃシート高が高いのですが、一人乗り専用のサスは沈み込みも大きく、スリムな車体は足の開きを押さえてくれます。結局、足さえ載せてしまえばトレールのWR250X(オフ仕様)より足付きもイイ、という状態でした。(170cm63kg男子)

コレが衝撃的で、心は2st125に奪われてしまいました。

バイクそのものの好き嫌いでいえば、見た目のお気に入りは断然WR250Xです。(オーダーのデカールなんだから当たり前)

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でも、結婚してからはツーリングにも行けないし、走っても近くのダートか桶スポのみ、、、

トレールである利点が見いだせなくなっていたのも後押ししました。

 

そこから必死でカミさんにプレゼン。

・125だから任意保険がクルマの特約で賄える

・WR250Xと交換

・軽いからケガリスク低減

周りの皆さんの意見を聞いて、上記を押してみました。すると、試乗の後の僕の顔が相当緩んでいたらしく、今のおバイクと交換なら、と快くOK頂きました。

 

選定

お許しを得られたので即、選定に入ります。我が家は2019年1月には出産の予定。

もし、出産後になってしまったら、心変わりしてしまうかもしれないし、バタバタして始められない。WR250Xの中古相場も下がってしまう可能性もあるので、年内購入を目指しました。

候補は

1位 :ヤマハ YZ125X


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2位:Beta X-trainer250


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3位:HUSQVARNA TE125


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4位:KTM 125EXC

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ですが、実際はYZ125Xの気持ちでおり、いつもWEXで一緒のにしさんにお願いして試乗させて頂いたりしていました。(現実的に手がとどきそうなのがYZとX-trainerしかなく、ランニングコストや部品供給はYZが圧倒的に優位だったのです...)

試乗の感想としては、YZ125Xの方がサスは固いし、エンジンもピーキー。RR2Tより手ごわい感じでした。同じ125でもかなり違う感触だったので、いいお話がなければ12月のJECさんが主催する大試乗会後に確定する予定でした。各社最新マシンをゴロゴロ持ち寄るので、かなりおすすめだそうです。(結局行けませんでした、、、)

jecpromotion.com

 

突然の出会い

このような状況だということを、いつもWEXに同行させてもらっている皆さんに話したところ、裏のロードサービスさんより、格安の125EXC SIXDAYSのお話を頂き、お店に行くことに。お店は木更津のJon It.さん。

www.facebook.com

今年オープンされたばかりのようで、ピカピカの工場でした。オフロードバイク屋でここまでキレイにしてるのは感動。

ピットにはほとんど土とか落ちてないし、置いてるおバイクもみんな酷使されてそうなオフロードバイクなのにピカピカ。

話を聞けば、洗車は基本的に外装バラシから始めるそう。徹底的すぎる。

シャーシメンテの話も目から鱗で「ここまでやるんか」ってなりました。オフロードバイク界隈では一般的なのかもしれませんが、マトモなお店に行ったことなかったので目から鱗状態。

もちろん、125EXCも良かったのですが、お話を聞いてみて、安心して即決しました。(店長の原田さんがオフロード始めた時に使ってたマシンだそうです)

 

納車時のおまけ

 実は確認に行った際に既に整備はバッチリ。保安部品はありませんが、走るだけならRady to Race状態でした。ちょうど翌週はいつものWEX参戦組(HTR界隈)と成田MXPで練習の予定だったので成田に行く前に受け取りに来るとお伝えしたところ、「じゃあ成田受け渡しで。一緒に走りましょう!」とのお誘い!

なんとほぼ丸一日、Jon it.さんの所属ライダーのチャンマイさんこと、石本麻衣さんからアドバイスを頂けたのでした。(この愛称、HTR界隈でしか聞かないけど、誰が言い出したんだろ??)

今回はコースもバイクも初めてだったのですが、アドバイスを沢山頂いて後半は割と楽しく走れてたので、ものすごくありがたかったです。こ難しそうな2stレーサーがフレンドリーに感じたのはこのアドバイスのおかげかも。

(前半はぶっ転がりまくって何度も助けて貰い、ひたすら申し訳なかった、、、)


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実は、チャンマイさんは7月に受けたクロスミッションスクールの講師の一人でした。

crossmissionblog.wordpress.com

組は違ったので直接教えて貰った訳ではありませんでしたが、僕についてくれてた渡邉誉さんとフリーでヒュンヒュン走ってたのが印象的でした。

今回、間近で走ってるところを見れましたが、バイクをMTBのような軽やかさで操るライディングに関心しきり。「ほぇー」って感じで見てました。「バイクと友達」って感じ。

次はもうちょっと慣れてから、またスクールに参加したいと思います。

※この”納車のおまけ”はJon it.さんの通常サービスでやっているのか、たまたま予定が合ったからやって頂けたのかは判りません。気になる方はご相談してみることをお勧めします。

 

インプレ

内容に入るまでに、僕のレベルを書きます。

3月にセロー225に乗り始め、爽やかフラット林道2回、ゲロマディのオフビ1回、スクール参加一回。河川敷は5~6回ほど練習して、あとはWEXの90Dに3回参加して半分より下程度が2回とDNF1回。まぁ、かなり低レベルということです。

・125EXCとは

KTMから発売されているフルサイズ(前21インチ/後18or19インチタイヤ)の最小排気量レーサーです。”EXC”というのは、エンデユーロ用かつ、公道走行が可能なものにつけられるネーミングのようです。(現在、125の2stモデルは公道走行NGのXC-Wのみのラインナップになってます)

中でも、SIXDAYS仕様はISDE(the FIM International SixDays Enduro)にレンタルで参戦するエントラントのための車両として作られた実践版で、サスやその他の装備が豪華になっているモデルです。(この年式の125EXCはSIXDAYSしか輸入されてなかったようですが)

 

・車体

シート高はRR2T125と同じく、非常に高いです。腰より上にシートが来る感じ。しかし、乗ってしまえば足がつくのも一緒。若干幅は広い気もしますが、気になりません。重量は半乾燥で97kg。コレはなんと、高校の時に乗ってた原付のNS-1と4kgしか変わりません。


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(同じ仕様に乗ってました、便利なメットインもあるし、高校生の定番!、、、そういえばこいつもキックオンリー)

クッソ軽い!!トランポに乗せるのもラクラク。気になるポイントとして、一点のみ。ハンドルの切れ角がかなり少なく感じます。元々、KTMはフォークが太いのもあり

2ストモデルは切れ角が少ないそうですが、この個体はラジエーターガードがフォークに当たるので、更に狭まってます。

数ミリだとは思うんですが、切れ角のあるセローとかWR250Xに乗ってたので凄い違和感。たちゴケしたり、コースで崖落ちしかけました、、、 練習と言うか、慣れが必要ですね。

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ブレーキはブレンボクラッチはマグラ。


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SIXDAYS仕様ということもあってか、おしげなく高級パーツが奢られています。油圧クラッチはめちゃくちゃ軽く、半クラもしやすいです。

ただ、メッシュホースがついてる割に、フロントブレーキはふにゃふにゃしてて、カッチカチだったWR250からの変更は慣熟が必要です。(でも、ふにゃふにゃのほうがダートだとリスク低そう)

 

・足回り

文句なくイイ!セロー(DT200R仕様)からWR250R(Ken's powerエンデューロ仕様)に乗り換えた時も感動でしたが、その数段上。

RR2T125に乗った感動と同系統。(正直、RR2Tとの違いはよくわかんないです)

凸凹はラクラクだし、ハネても怖くない。

リアがリンクレスで、下りで転びやすいという話は聞きますが、テクが無いのでよく分かんないです。違いの解る男になりたい。


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・エンジン

すっごくパワフル、かつ低速から割とねばるので初心者には扱いやすいと思います。音も凄くよい。学生の頃NS-1とNSR50にずっと乗っていた僕としては青春時代を思い出させるサウンドです。


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ホント、素人目線なんですが、試乗できたRR2T125とYZ125Xと比べると僕の体感でこんな感じ。

高回転のパワー感

YZ125X>=RR2T>125EXC

低回転のトルク感

RR2T125>=125EXC>>YZ125X

こう見るとなんだか微妙に見えますが、そうじゃなく、扱いやすいということ。

ピーキーなマシンを意のままに扱うのはロマンの塊ですが、初心者にはアクセル開度を多くできるマシンが結果的に速い気がします。そもそも、250、450とも同じ土俵のWEXで、125同士で厳密に張り合う意味はあまりないかもしれません。とにかく、僕にはフレンドリーでした。(それぞれのマシンの状態も違うので、レビュー正確さは保証しかねます)

あと、重要なことに、始動方法があります。

普通のレースでは、「レース中にエンジン止めるようなミスがあったら終わり」なので、キックか押し掛け(外部スターター)が一般的なレーサーではデフォルトですが、エンデューロは少し違って結構な頻度でかけ直すシチュエーションが(下手であればあるほど)ありますし、長いレースだから充分巻き返せます。

なので、セルが付いていたり(特に4st)しますが、この125EXCはキックオンリー。

これは小排気量で掛けやすいのと、軽量化の為だと思いますが、最新の150~125はメーカーによっては装着しているので、楽に再始動させるのがトレンドなんでしょうね。バッテリーがかなり軽くなってきたのも大きいかも知れません。

 

・全体

速い。 乗りやすい。疲れない。

これらはWR250X、セロー225とのコース走行での比較ですが、おそらくめちゃくちゃいいサスと原付並みの軽さからくるもの。本来は速いマシンなので疲労が多くなりそうですが、足とか腕に来る筋肉疲労は少ないと思いました。

代わりにスピードレンジが上がったからか、緊張感で軽い頭痛がありました。(5時間走行後) まぁ、これは慣れの問題だと思います。

フルサイズオフロードレーサーの最小排気量=入門マシン(?)かと思っていましたが、軽さは十分に武器になると思います。(特に転倒の多い初心者)


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あとがき

 根がオタクなのもあって、2回しか乗ってないのに性能云々をバラバラ思うままに書いてみましたが、一番感じたのは、「オフロードがより楽しくなった」ことです。

いけるところや、やれること、挑戦する回数がトレールより格段に増えました。

たった二回(成田MXP1日+WEX-GAIA120C)しか乗ってませんが、それは確信しています。お金や運搬手段、いろいろハードルはあると思いますが、オフロードを楽しむ方で状況が許される方は、是非、検討してもらいたいと思います。

 

とりとめのない感じになりましたが、こんな感じです。

今、エンジンを腰上/下両方のOH+保安部品取付でJon it.さんにお預け中なので、書いてるそばから乗りたい気持ちが湧いてますが、ガマンして子供を迎える準備をしています。またほとぼりが冷めたら、ぼちぼち乗って、気づいたところなどアップデートしていきたいと思います。