ゆったり12輪生活。

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オフロード初心者がクロスカントリーレースWEX-Gに出場してみた【出走編】

オフロード超初心者の僕がクロスカントリーレースWEX-Gに出場してきました!

今回は出走編です。

 


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移動

準備編で紹介した通り、今回のWEX-Gは

8時 ゲートオープン

10時 セクションスクール 午前 開始

13時  セクションスクール 午後 開始

...と盛り沢山です。僕は前日、楽しみすぎて寝れなさそうだったのと、起きれる自身がなかったので、夜12時頃に出発しました。行けるところまで行って、限界を感じたらサービスエリアで仮眠を取る作戦です。これが後にミスと気づくことに...

結局2時半まで走り続けてサービスエリアで仮眠、朝6時頃に出発、コンビニで朝ご飯、昼ご飯、飲み物を購入し現地には9時過ぎに到着しました。
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朝イチからカーボローディング(あんま美味しくなかった

 

今回は裏のオートサービスさんご一向に同行させてもらうことになっていました。 到着すると既にに他の皆さんは 準備がほぼ済んでおり、タープやテントが設営されていました。この時すでに昔の自動車部感があってテンションは高め。何しろ、就職してからのモータースポーツでこんな人数で楽しむものは無かったですから。(ジムカーナも、ダートラも、バイクのサーキット走行もほぼぼっち)
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しかし、予定がタイトなのであいさつだけ済ませ、スクールの準備をします。

 

セクションスクール

今回のセクションスクールは JNCCで有名な鈴木健二さん、小林雅裕さんが講師のもと、行われました。

コースがクラスごとに分かれている為、 40min・90min・120分minの3クラスとなりました。内容としては、 スタートから重要と思われるセクション毎に停車し、攻略のポイントを説明いただけます。

午前はFUNガレクライム以外のコーナーやウッズの説明でした。 ウッズは広大だったため、バイクを降りてルートを下見するということになっていましたが、既に非常に暑く、あまり元気に歩き回ることはできませんでした。

午後は主にガレクライムとウッズを周りましたが、2回目のガレクライムで止まっている他車を避ける際に転倒、その後イゴり散らして体力を消耗。疲れきって熱中症に近い状況となりました。

もちろんスクールで止まるたびにハイドレーションを飲み、塩タブレットをゴリゴリ食べていたのですが...
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かからないキックに苦戦、、、(今思えばすぐに下ってやり直せば良かった

 

夜のお楽しみ ( D・N・S )

終わった後は着替え簡単に翌日の支度を済ませて近くの温泉で入浴後、 全員で晩御飯と 翌日の買い出しです。帰ってきた時点で強烈な眠気と吐き気が...

買い出しには行ったものの、18時頃にダウン、宴会はDNSでした...

初対面の方しかいないし、お近づきになるチャンスでしたが、既にHP&MP0状態。

エンジョイしようと宿泊用テントやガスコンロを持ち込んでいたのですが、まったく使う元気は残っておらず、ひたすらハイラックスの運転席で睡眠をとりました。

気づけば 翌朝の5時。 少しクラクラしていましたが、吐き気はおさまり回復。

原因は睡眠不足&熱中症だったようです。

少し辺りを散歩して、パンと味噌汁、エナジージェルを食べて腹ごしらえ完了。

ハイドレーション(ポカリ1l+水500ml+OS-1 500ml+アミノバイタル1本)を作り、ストレッチをして出走に備えます。

※レース後、OS-1は浸透圧など、完成されているので薄めたり混ぜないほうがいいと伺いました。次からはボトルで一本持って走ることにします。

 

レーススタート

※レース中の写真の日付がおかしいですが、アクションカムの設定ミスなので無視してください

 

遂にスタート前。パドックで和気あいあいのお写真タイム後、スタートラインへ。

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ぼっちバイカーさん(左)と僕(右)

正直、90minは人数が多すぎてよくわからなかったのですが、A→B→C→D→テーピングの順で、ゼッケン番号毎に並ぶようです。

僕はすでに少し迷子になってたので、マーシャルさんに尋ねながらラインへ整列。f:id:shiromirage:20180808225103p:plain

少し長い熱中症対策の話があった後、Aからスタート!僕がエントリーしていたDは初心者クラスというのもあってか、スタートのお作法をご存知ない方もちらほら。でも周りの方が教えてたりでほっこり。

暖気→ニュートラル→左手は頭の上に置いて待機→10カウントのあと、フラッグが振られたらスタート!

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テーンセカァン!!!(凸凹でみたやつ!!

 

走行

僕のスタンスは準備編で書いたとおり、完走&エンジョイ。スタートはムリしません。(どんなレースでもスタート直後の接触&巻き込まれは結構多いし、やる気を削がれます)

前日のスクールで体験したものから路面が変わっており、掘れてフカフカ。注意しながらアケアケ気味に通過。

すぐにテーピングの上位陣に抜かされますが気にしない。

しばらく行くと序盤のヤマ場、FUNガレクライムに到着。(実はいきなりエスケープしようとしたけど見落とした)

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既に死屍累々、、、

 

戻ろうとしましたが、当日お会いしたフォロワーのAzumaさんに「イケルイケル!!」と激励され、突入!

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しかし、すでにセクション終盤のクライムのラインは潰され(ビギナーの僕にはそう見えた)、渋滞、、、

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一度、端っこにチャレンジするも、助走足りずミス。

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二度目はマーシャルさんオススメのラクチンラインでなんとか通過、、、

感覚的に10分ほどロス。

やはり、クリアラインで助走できる状態なら問題ないものの、クライム中のライン変更はまだ厳しいので、これは練習課題ですね。

ビビりまくってたガレ場自体は力抜いてスタンディングで行けば、割とスッと行けました。

そして、気づけばコケた影響でグリップがハンドガードと干渉、戻らなくなるもグリップを”剥く”ことでリカバー。(しっかり端っこは切っておきましょう) 

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その後はなだらかなゲレンデ上り&下りを繰り返し、ウッズへ。下っていることもあり、1速固定でエンブレ利かせながら恐る恐る行きます。でも、やはりバイクは低速では安定しない乗り物。ふらふらするし、グリップもかからないしボテゴケする事多数。さらに初の根っこに足をさらわれるというコケ方も、、、f:id:shiromirage:20180808230506p:plain

ちっこい根っこでも、表面が削られて滑りやすくなってるのか少し斜めにアプローチしたところ、スパーン!!とフロントからイキました。

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一周目で満身創痍ですが、マーシャルさんや周りのスタック中のエントラントさんに助けられ、約30分で完走。

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お世話になります...

 

スタート位置で水かけサービスのお世話になり、頭から冷水をバシャー!文字通り、いや、それ以上に生き返ります!

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2周目に向け、テンションMAX!が、お水がキマりすぎたのか、ゲート直後の何でもないコーナーで転倒しました、、、

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その後は一周目のトラウマからFUNガレクライムは回避、堅実に行くつもりも、頻繁にウッズでコケながら周回を重ねます。

二週目からは明らかにペースが落ちている方が多く、数台パスできました。パスする度に、アドレナリンが分泌されるのを実感!腹の底からグァっ!!となにかがこみ上げるのを感じますが、転倒する度におさまったりで、抑圧された日常生活では有り得ないレベルの感情の起伏を感じました。

2周目はコケたあと休んでる時間が多く、これまた30分程度で周回。

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裏のロードサービスさんと遭遇!小さなマシンでしたが、ついていけません...

 

3周目はおそらく20分くらいで麓に帰って来れましたが、制限時間間際ということもあってか、多数のエントラントの方が休憩してました。思考回路が止まっていたのか、自然にそこに参加、日和って雑談で10分程度過ごしてゴール!!

90minは最初の回ということもあってか、多数の方がハイタッチで迎えてくれて、感動的でした、、、(画像なし...残念!)

順位は90Dで11/25、90min総合で147/190。

多分、熱中症で倒れてる人が多かったので、それに助けられた結果です。恐らく、寒い季節ならドベに近い走りでした。

しかし、目標の「完走&エンジョイ」は達成!ケガもないし、バイクも致命的な壊れ方はしてなかったので上出来です。

 


20180715 WEX-G 90D

ヘルカメ動画をアップしてみました。編集スキルも機材もないので生動画です。また、電池が切れて最後の15分くらいは飛んでます、、、止まってるほうが多いです。

 

90minレース後

パドックに戻った後はしばらく装備も外さずに呆けてましたが、次は40min。

同行させていただいた裏のロードサービスさんとぼっちバイカーさんは90→40→120全部出走(!)という常軌を逸したスケジュールの為、小休止後すぐに涼しい顔でスタートされていました。

驚嘆の一言。

僕の1日分の走行は彼らの半分にも満たないのです、、、

お見送り後、昨晩ありつけなかったラムをしゃぶしゃぶで堪能。追いカルニチンで元気をチャージ!おおよそ11時間も寝たこともあってか、身体はここにきて絶好調。

皆さんの本番である120minの際には、観戦に来られていたゆうきだーるまさん、タッケマンさんといっしょに応援&写真撮影へ。中腹のオアシス(救護所)に陣取ってました。

途中、瀕死のエントラントの方を救護したり、写真撮ったりでエンジョイ。

印象的だったのはスタートを見てた時にゆうきだーるまさんから掛けられた「ここ、さっきまで白みらさんも走ってたんですよ」という言葉。なんとも言えない熱い気持ちになりました。

 

 

その後はみんなでパドック撤収した後、流れ解散!僕はお風呂→飯組に混ざって回復したあと、ゆっくり帰路につきました。

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お疲れ!セローさん

感想

正直、大したヒルクライムなんかやったことないし、ウッズやガレ場も行ったことない状態でスタート前は「やっちまった感」溢れてましたが、皆さんの助けもあってなんとかなったどころか、すごくエンジョイ出来ました。でも、多々感じたのは独りだったとしたら楽しさ半減だろうなぁ、ということ。

Twitterでしかやりとりのなかった僕を、皆さんが迎えて下さったお陰で最高の週末になりました。

 

ただ、一度出来てしまうと欲が出るのが人間というもの。いろいろ伺ったところ、周回後にあと10分くらいあるなら次周行っても良かったということでモヤモヤ。

(よく考えたら10分前後で周回する人もいるので当然ですね)

あとから写真見返していたら、余裕のピースをキメてる写真が多く「こんな体力余ってるならもっとイケたな」と、悔しくなってきたので、次の出走時は立てないくらいクタクタになるまで走ってみたい!と、次の参戦を心に誓うのでした。

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参戦を迷われているビギナーの方へ

僕のレベルは準備編に書いた通り、オフローダーと言うのも気が引ける位のクソザコですが、凄く楽しめましたし、走ってる途中でも周回を重ねるごとに経験値が上がっていく実感がありました。もちろん、ケガしたりバイク壊したりする可能性も高い競技なので、手放しでオススメするわけでは無いですが、リスクを理解され、トランポなどの準備ができる方は一度“エイっ”と出てみては如何でしょうか?

(もちろん、ヒルクライムダウンヒル、ウッズなどの経験があるに越したことはありません)

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スタートの高揚感、何の気兼ねもなしに全開出来る開放感、難所の絶望感と達成感、他の顔も知らないエントラントと助け合う一体感、、、18才の時から、ゆるふわでやってきた4輪&2輪モータースポーツの中で恐らく一番楽しかったです。

(WEXの90minレベルで大げさ、、、と思われるかも知れませんが僕はそう感じました)

オフロードやってて、もし参戦を迷っているなら、その時間がもったいないくらい!

しっかりしたタイヤ、ガード類、トランポを用意して一度やってみては?f:id:shiromirage:20180809234627j:plain

こんなとこ、走ってみたくないですか??

 

なお、他の多くの方が言われている通り自走での参戦はリスクがかなり高いと思います。バイクも人も、損傷したら帰れなくなりかねませんし、そんなことを気にして走るのは勿体ないですから。

初戦は過剰なくらいの準備をして、気持ちに余裕を持ち、睡眠をしっかり取ってご参加下さい!(天空目線でスミマセン

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